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火鼠の皮衣

火鼠の皮衣

 かつて火鼠の皮衣といえば竹取物語の中に出てくる有名な婿選びの一説であった。しかしながら火山内部まで調査研究ができるようになった昨今では、ヒネズミとは実在する動物であり活火山の中を泳ぐように生きるモグラとハリネズミの中間種であるとされている。分類に関しては諸説あるので詳しい話はいったん脇に置いておくが、彼らは今やキャンパーたちから大人気の動物へと変わっていた。
 ヒネズミの背中を何度かヒノキの葉か何かでこすってやると着火する。そのあとは定期的にヒネズミに油を食わせてやれば背中でごうごうと燃える火はそのまま持続してくれるのだ。火を消す場合はヒネズミに水をやればよい。すぐに火の勢いは衰えて静かになるだろう。火種が残る心配もなく必要な時に必要な分だけ火を起こせるというのは初心者キャンパーにも熟練のキャンパーにも非常に便利なものであり、今やキャンプ場ではヒネズミを飼育しているところも多いと聞く。
 ただ気を付けてほしいことが一点ある。火鼠の皮衣といえばそれで身を包んで火の中に飛び込んでも燃えないという不思議な服が織れるという話だが、現実はそう簡単にはいかないものだ。ヒネズミの表皮は確かに火に強く包まれていれば肌を焦がすこともないが、わずかでも外側がこすれるとそこから発火し周囲に火をまき散らしてしまう。自分を守れても周囲も安全とは限らないため、日常で利用する場合にはヒネズミ取り扱い管理資格を取得してからにしてほしい。畳む


特別に斬新でもないネタなのでどっかでネタ被りがあるんじゃないだろうかと戦々恐々としている……ふと思いついただけの話なので決してパクリではないのだけれど……有名な話だしね……
#一種異様生物
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